前編では、スポーツショップの目的は「世の中を明るく健康にすること」だと申し上げました。では、どんなことをしたら「世の中が明るく健康になる」でしょうか。一度考えてみてください。
私は、それは地域や社会に貢献することではないかと思っています。地域や社会の発展に貢献しようと思えば、自店も成長、発展することが必要です。そのためには、お客様をひきつける商品やサービスをしなくてはなりません。魅力的な商品戦略で、多くのお客様に来店していただくことが、自店の成長、発展につながります。
また、そのためには利益を出すことです。ですから、むやみに安売りをして、自転車操業のような経営をすることは、正しいことではありません。いいものを安く売るのがお店の使命だ、といわれる方もいますが、それも程度問題です。長い目で見れば、適正な利益を確保して売ることが、地域や社会のためになります。
さらに、大切なことがあります。それは、地域のスポーツが盛んになるためのお手伝いをすることです。学校のチームや、社会人チームが活躍できる環境づくりを、してあげましょう。
例えば、リーグ戦や、トーナメントの運営に関わって、プログラム作成の協力をしたり、自店内で告知宣伝したり、バナーの提供をしたりすることです。自店が主催する大会を作っても良いです。チームだけでなく、個人の選手を応援するのも、必要です。出来るだけ多くのチームと選手に関わって、出来る限りのサポートをします。それによって、地域の活性化につながります。それが、スポーツショップの出来る、社会貢献の一つです。
そして次は、地元のスポーツ選手やスポーツ活動を応援することです。お店全員で、積極的に応援をしてあげます。お店から、どんどん情報を発信してあげると良いです。例えば、活躍した選手やチームの紹介を店内でしたり、ブログやメルマガなどを使って知らせたりします。応援をされて喜ばない選手はいません。これが、「世の中を明るく健康にする」ことに通じるのです。
また、商品やサービスも、役に立ちます。お店で売れている商品を、積極的にアピールすることです。売れている商品は、「良い商品」です。良い商品は、機能やデザイン、開発ストーリーなど、それぞれに優れた点があります。また、個々のお客様の要求にマッチしているからでもあるでしょう。
商品ばかりでなく、サービスも同じことです。良い商品やサービスを手にしたお客様は、幸せになります。それが、「世の中を明るく健康にする」ことです。
いかがでしょうか。「世の中を明るく健康にする」方法は、考えればもっとあります。しかし、大事なのは、そんな思いを持ちながら商売を続けていくことでしょう。それが、スポーツショップであることの意味なのではないでしょうか。私は、そんなお店が一店でも増えるといいなと思っています。