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業績向上のヒント

地方の時代がやって来た

「地方創生」の掛け声に乗って、さまざまな業界が頑張っています。飲食業では、地元の食材を活かしたお店も増えてきました。アパレルも地元の伝統生地を活かした製品が話題です。外国人観光客も、都会から地方へと流れつつあります。そんな中で、あなたのお店はどのくらい地方の活性化に貢献しているでしょうか。

ご存知のように、近年、小売業の流れも変わってきています。そのキーワードは、高度成長期の「効率化」「画一化」にたいして、「個別化」「差別化」です。もう全国どこでも同じという状態にうんざりしてきたからなのでしょう。地方には地方の良さがあります。その良さを掘り起こす時代になってきました。小売業は、全国チェーンから地方店の時代に突入したといえます。これは、中小のお店にとって新たなるチャンスです。

とはいえ、スポーツショップの場合、従来から抱えている問題があります。それは、全国どこへ行っても同じような店に見えるということです。外見は多少違って見えます。しかし、一歩お店の中に入ると、どのお店も同じような雰囲気です。何故でしょうね。それは、取扱い競技は違っていても、取扱いブランドにたいした差がないからです。売場ではナショナルブランドが幅を利かせています。商品の陳列の仕方もそれほど大差はありません。すると、どのお店も同じように見えてしまうのです。

こうした状態のなかで、スポーツショップが地方の色を打ち出すことは出来るのでしょうか。考えてみましょう。まず、商品で地方色を出すとしたら、地元がフランチャイズになっているプロチームのユニフォームを打ちだすのが手っ取り早いですね。すでにそうしたお店もあります。しかし、プロチームのフランチャイズになっている町は限られています。どうしたらいいでしょう。

ここは商品だけに目がいってはいけません。地元の特色を別のもので表現するのです。その一つの方法は、地元のチームや選手を前面に押し出すことです。そして、そのチームや選手を、お店の支援チーム・選手として店内でアピールします。つまり、商品を売るのではなく、人を売り出すのです。地元のチームや選手の人気を、お店の力で高められてはいかがでしょう。

たとえば、お客様の中に全国レベルの力をもったチームや選手がいれば、彼らを徹底的に宣伝するのです。そして、彼らをお店のブログやホームページで紹介します。チームだけでなく、監督や先生、コーチを面白く紹介する記事や、チームをまとめる苦労話や、思い出の試合など記事も良いです。キャプテンから今後の抱負なども聞き出して記事にします。店内には、彼らを紹介する手作りのポスターやPOPを貼りだしておきます。要するに、「地元の英雄」を作り上げるのです。このことが、お店にとって「個別化」「差別化」にもつながるのではないでしょうか。地元のチームや選手を活用して、地方の時代に対応されてはいかがでしょう。