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業績向上のヒント

スポーツ業界の変革者たれ!

「25%」。これは何の数字でしょう。実は、スポーツ量販店大手5社の市場シェアをあらわしています。そして、この5社の過去10年間における売上の伸び率は39%です。スポーツ用品の小売市場が低迷している中で、すごい数字ですよね。間違いなく、彼らはスポーツ流通の変革者です。そのビジネスの基本コンセプトは「いい物を安く」です。消費者にとって、ありがたいお店ですね。とはいえ、最近では時代の流れが変わってきています。

その変化とは、例えば個別対応とか、カスタマイズです。お客様も、関係性を望んでいるようになってきています。もう大量仕入、大量販売、マス広告の時代ではありません。時代の変化は、売り方と同時に、お客様の買い方の変化をもたらしています。いまFacebookを初めとするSNSが急激に発展しているのは、なぜでしょう。それは、一人ひとりが他人とつながっていたい人たちが増えているからです。当然、小売店もその変化に合わせなくてはなりません。

カスタマイズについては、実行しているお店も増えてきました。しかし、商品を購入しても、「お買い求めの商品はいかがでしたか?」「お客様にぴったりの新製品が入荷しました」などという連絡をするスポーツショップは少ないのではないでしょうか。そうしなくても商売が出来ていたからです。

だからといって、このままでいいはずがありません。誰かが変革するしかありません。新しい考えを持ったスポーツショップが出てくるべきです。そのためには、時代の変化に合った新しいビジネスモデルが必要です。いくつかのお店では、商品やお客様を絞り込みました。ホームページも一新し、ブログやFacebookを通じてお客様と交流を深めています。それはそれで素晴らしいことです。しかし、それはあくまでも今までのビジネスの延長にしか過ぎません。業界全体に大きなンパクトを与えてこそ、変革者となれます。

そのための新しいビジネスモデルのヒントは、実はスポーツ量販店のビジネスモデルにあります。量販店のキーワードは、「効率」「セルフ」「物量」「安価」。これと反対のことをキーワードにすればどうでしょう。例えば「手間隙をかける」「リピート」「特徴あるサービス」といったところでしょうか。さらに、「お客様と一緒によろこぶ」「お客様の相談に乗る」「モノではなくコトを売る」ということもキーワードになります。

その具体的なアイデアはまたの機会としますが、少しだけヒントを差し上げます。スポーツショップのお客様は、スポーツ選手です。彼らがスポーツを通じて得たいものは何でしょうか。「栄光」でしょうか。「尊敬」でしょうか。「仲間」でしょうか。それとももっと別なものでしょうか。それを先ほどのキーワードと一緒に考えたとき、新しいモデルが見えてきます。いかがでしょう。一度、新しいビジネスモデルを考えてみませんか。そして業界の「変革者」になろうではありませんか。